熊谷さん
章月グランドホテル
Q1.仕事のやりがい、好きなところを教えてください。
ありきたりかもしれませんが、お客様から「また来るね」と笑顔で言っていただける瞬間が、何よりの原動力です。
私にとってホテルは「特別な時間を過ごす場所」。お客様の大切な滞在に携われることに、大きな誇りを感じています。
特に心に残っているのは、自ら企画したプリンの商品化です。もともと宴会メニューだったプリンを「もっと多くの人に届けたい」と手を挙げ、商品開発から売店の立ち上げまで担当させてもらいました。
試行錯誤の末に完成したプリンをお客様が購入してくださり、アンケートで「美味しかったよ」と書いてくださったのを見つけた時は、思わず心の中でガッツポーズしました。ただ決められた仕事をこなすだけでなく、自らアイデアを発信し、チームで形にしていく。そんな喜びを分かち合いたい人にとって、最高の職場だと思います。
Q2.仕事の大変なところは?
ビジネスホテルという特性上、お客様と接する時間がチェックイン・アウトの短い時間に限られてしまうことです。
その一瞬でいかにお客様の心をつかみ、「また泊まりたい」と思っていただけるような印象を残せるか、日々試行錯誤しています。また、少ない人数でホテル全体を運営しているので、部署間の密な連携は不可欠です。
時には意思疎通がうまくいかず、難しさを感じることもありますが、それもチームを強くするための成長の糧と捉えています。
Q3.仕事で心がけていることは?
「常にお客様の視点に立つ」ということです。
例えば客室清掃のチェックをする時、私たちは作業として部屋を見てしまいがちです。
でも、お客様はそこでリラックスして過ごされるわけですよね。だから私は、実際にベッドに横になって天井の空調フィルターを確認したり、お風呂場のドアを閉めてお客様と同じ目線で壁を見たりと、宿泊される方の気持ちになって隅々まで確認することを心がけています。
このひと手間が、お客様の「心地よさ」に繋がると信じています。
1日のスケジュール
※早番のスケジュール例です
Q4.素敵だな、と思う社員さんは?
特定の誰かというより、これまでに出会った素敵な先輩方全員が私の目標です。特に印象に残っているのは、研修でグループ内の別のホテルへ行った時にお世話になった先輩方ですね。
慣れない環境で不安だった私に対し、とても親身になって面倒を見てくださり、的確な指示で導いてくれました。
その方の、常に周りを見て行動する力や、後輩を安心させるような指導力に触れたとき、「私もいつかこんな風に後輩を導ける先輩になりたい」と強く感じました。社会人としての基礎を教えてくださった上司も含め、そうした先輩方の姿が私の目指す姿です。
「モニター宿泊制度」が一番のお気に入りです!旅行好きな家族を招待すると本当に喜んでくれるので、私も嬉しいんです。今年は野口観光の学院に入学した妹の分も使えるので、今からどこに泊まろうかと計画を立てています(笑)。
お客様として自社のホテルに泊まることで、サービスの素晴らしさを再確認できるのはもちろん、「もっとこうしたら喜んでいただけるかも」という改善点に気づくこともできます。
楽しみながら仕事への理解も深められる、本当に素晴らしい制度だと思います。
私の所属するホテルはフロント業務が多岐にわたっていて、予約管理から客室清掃の指示、時にはレストランの応援に入ることもあります。部署の垣根がないので覚えることは多いですが、その分、ホテル運営の全体像を学びながら、マルチなスキルが身につく環境だと感じています。毎日が新鮮で、成長を実感できますね。