増井さん
望楼NOGUCHI登別
Q1.仕事のやりがい、好きなところを教えてください。
フロントは、お客様をお迎えする最前線であると同時に、館内全体の司令塔のような役割も担っています。
私の指示一つで、各セクションのスタッフの動きが変わる。だからこそ、自分の出した指示が的確にはまり、忙しい時間帯でもお客様をお待たせすることなく、チーム全体でスムーズにお迎えできた時には、大きな達成感を感じますね。お客様が気持ちよくご滞在され、笑顔で出発される。その一連の流れを仲間との連携プレーで完璧に作り上げられた瞬間は、まさにこの仕事の醍醐味です。チームで一丸となって何かを成し遂げることに喜びを感じる人にとっては、最高の環境だと思います。
Q2.仕事の大変なところは?
やはり、お客様からのクレーム対応です。
チェックインが混み合ってお待たせしてしまったり、お部屋からの景観がお気に召さなかったり、私たちの不手際でお客様にご迷惑をおかけしてしまった時は、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
時には、天候など私たちではどうにもできないことに対してお叱りを受けることもあり、対応の難しさを痛感します。
ですが、どんなご意見も、お客様が私たちに期待してくださっているからこそ。その声に真摯に耳を傾け、どうすればご満足いただけるかを考え抜くことの一つひとつの経験が、自分を成長させてくれる糧になっていると感じています。
Q3.仕事で心がけていることは?
どんな時でも「笑顔」を忘れないことです。
以前、業務が立て込んで少し気持ちが焦っていた時に、お客様の方から「大変ね、頑張って」と笑顔で声をかけていただいたことがありました。その温かい一言と笑顔に、心がすっと軽くなり、落ち着きを取り戻すことができたんです。
その経験から、お客様にとっての私たちも同じなのだと気づかされました。
私たちの笑顔が、お客様の心を和ませ、旅の思い出をより一層素敵なものにできる。そう信じているからこそ、お客様に寄り添う気持ちの証として、笑顔は絶対に譲れない私のポリシーです。
1日のスケジュール
Q4.素敵だな、と思う社員さんは?
直属の上司である後藤さんです。
私は忙しくなると、どうしても自分のことで手一杯になってしまうのですが、後藤さんは私より何倍も忙しいはずなのに、常に周りを見ています。
スタッフ一人ひとりの悩みや相談に耳を傾け、チーム全体がどうすればもっと良くなるかを考えて行動されている。その気配りと視野の広さは、本当にすごいなといつも尊敬しています。
入社してすぐの頃は、社員寮にとても助けられました。それと、毎年必ず取得しているリフレッシュ休暇も嬉しい制度ですね。
中でも特にユニークで気に入っているのが、冬のボーナスと一緒に「鮭と餅」が全社員に配られる文化です。
これは、創業当時に資金繰りが厳しく、ボーナスの代わりに鮭と餅を配って社員への感謝を示した、というエピソードが今も続いているものなんです。
こうした会社の歴史や伝統を大切にする文化が、社員同士の温かい繋がりを生んでいるのだと感じます。
正直なところ、このまま続けるのは難しいかもしれない、と退職を考えていたんです。
そんな時、当時の支配人が親身に相談に乗ってくださり、「サービスの世界に挑戦してみないか」と声をかけてくれました。
一人の社員のことを見捨てずに、新しい可能性を示してくれたことが本当に嬉しくて。その一言がなければ、今の私はいなかったと思います。