小野さん
きたゆざわ 森のソラニワ
Q1.仕事のやりがい、好きなところを教えてください。
やっぱり、壊れてしまったものが自分の手で完璧に直せた瞬間ですね。
「最初から、何もなかったみたいに」元通りにできた時は、心の中でガッツポーズをしています(笑)。
つい先日も、大浴場の体重計が壊れてしまったんです。原因を探るために分解してみると、電源ボタンの内部が故障していました。
そこからはもう、自分の仕事に集中です。
半田ごてを握って、慎重に部品を交換し、元通りに組み上げて…。無事に電源が入って、正常に動き出したのを確認した時は、「よしっ!」と声が出ましたね。
こうした一つひとつの「やってやったぞ」という達成感が、この仕事の醍醐味です。
表舞台に立つ仕事ではありませんが、自分の技術でホテルの当たり前を守り、誰かの快適な時間をそっと支えることに喜びを感じられる人なら、大きなやりがいを見つけられるはずです。
Q2.仕事の大変なところは?
施設の仕事は、いわばホテルの「何でも屋さん」。
温泉設備から配管、電気、時には草刈りや除雪まで、本当に幅広い知識と技術が求められます。
僕には建築などの専門的なバックグラウンドがないので、最初は先輩の仕事を見ながら、ゼロから学ぶことばかりでした。
今でも、配管の亀裂のような専門知識が必要なトラブルに直面すると、先輩の技術のすごさを実感しますし、「将来、自分一人でこれに対応できるだろうか」という不安を感じることもあります。
ですが、会社としても年に数回、全拠点の施設スタッフが集まる勉強会を開いてくれるので、そこで新しい知識を学びながら、少しずつ自分のものにしている最中です。
この一つひとつの経験の積み重ねが、自分をプロフェッショナルにしてくれると信じています。
Q3.仕事で心がけていることは?
「自分の担当日に起きたことは、その日のうちに必ず終わらせる」ということです。
これは、自分の中で絶対に譲れないルールです。もし仕事を次の人に持ち越してしまったら、その人の負担になってしまうからです。
僕たちはチームでこの広大な施設を守っているので、見えない場所であっても、次の人がスムーズに仕事に取りかかれるように、きれいな状態でバトンを渡すことを常に心がけています。
1日のスケジュール
(仮眠・休憩を挟みながら翌朝へ)
※当直勤務のスケジュール例です
Q4.素敵だな、と思う社員さんは?
技術面では、同じ施設の佐藤さんです。
佐藤さんは塗装や建築など、僕にはない経験をたくさん積んでこられた方で、まさに「何でもできる」を体現したような人。それでいて、お客様の前では常にニコニコと笑顔で接客もこなす「二刀流」なんです。その姿は、技術者として本当に尊敬します。
もう一人は、フロントにいらっしゃるラクサンさんです。
彼はスリランカのご出身なのですが、僕たち日本人よりも流暢で綺麗な日本語を話すんですよ。
もちろん英語も堪能で、それだけでなく「もっと職場を良くするにはどうすればいいか」を常に考えて、積極的に行動に移しているんです。自分の仕事だけでなく、常に周りのことまで考えている視野の広さに、いつも刺激を受けています。
「モニター宿泊制度」です。この制度を使えば、家族を無料で会社のホテルに招待できるんです。
僕には弟が3人いるんですが、なかなか家族みんなで出かける機会も少なくなっていて…。
だから、この制度を使ってホテルに招待して、「お兄ちゃん、ありがとう!」と喜んでもらえた時は、この会社で働いていて本当に良かったなと、心から嬉しくなりました。家族に自分の仕事ぶりを見てもらえる、最高の機会ですね。